皆さんは「勤務店舗の異動」や「転勤」にどんなイメージを持っていますか? プラスに捉えますか? それともマイナスポイント? では、どちらも経験したことがある社員の本音とは!?
販売促進部 マネジャー
A2005年入社
管理部 総務課 アシスタント マネジャー
B2003年入社
グロサリー チーフ
C2014年入社
※所属、役職などは取材時点における情報です。
【異動】:所属する店舗や部署が変わること。引っ越しはしなくて済むケースが多い。
【転勤】:引っ越しを伴う異動のこと。
普通だと思うけどな。12店舗。
12店舗! やっぱりそれなりに多いほうですよね。
僕はお二人より社歴が短いですし、入社2年目に転勤した「シティもんべつ店(紋別店)」に6年居たので、その分控えめです(笑)。これまでに、合わせて6店舗経験しています。
異動のペースが上がった(笑)のは、札幌に戻って来てからですね。
紋別店に6年行っていたんだね!
そうなんですよ。
それまで一人暮らしもしたことがなかったですし、馴染みがない街でしたから、まさに右も左もわからない状況で。
着任当初は心が折れそうになったこともありました(笑)。
「着任当初は」っていうことは、その後は「心が折れそうになることは無くなった」っていうこと?
その通りです!
転勤して3年目くらいまでは、札幌では身近だったファストフード店や量販店などが恋しかった(笑)。
ですが、3年目あたりから札幌の便利さなどよりも、紋別の「居心地の良さ」をすごく感じるようになったんですよね。
あ、その感覚よくわかる。
私も初めて転勤を経験するまでは「行きたくない派」だったから!
一度経験してみないことには、その感覚、居心地の良さってなかなか伝わりにくいかもしれないね。
紋別店での仕事に慣れたということもあると思うのですが、紋別の土地柄や地域の皆さんの人柄、店舗のメンバーにも恵まれていること気づいたからかもしれません。
それ以上に、どこで食べても「ごはんが美味しいから」かな(笑)。
今から「もう一回紋別店に行ってくれ」って言われたら?
それはもう、喜んでいきますよ!
何なら別のエリアの店舗でもOKです。札幌以外の店舗、また行ってみたい。
そうなんだ。たしかに札幌から離れた店舗での仕事は、やりがいを感じやすいよね。
私も紋別店でチーフを務めていたことがあるけど、自分たちの力で「売場やお店を運営しているんだ」と、札幌よりも強く感じられる。そんなやりがいがある。
その土地でしか知り得ない「ニーズ」や「販売スタイル」を知ることもできますよね。
僕は、そうした「肌感覚」にも楽しさを感じられるようになった気がします。
ということは、仕事や転勤先での暮らしの「楽しみ方」さえ見つけてしまえば、転勤は「メリット大」っていうことかな。
転勤や異動には「やりがい」を感じるだけでなく、「自分の成長」を確かめるチャンスもあると思うよ!
たまたまだけど、私は同じ店舗に2回勤務(異動)したことがあるんだ。
入社2、3年目の頃に所属した店舗に、数年後チーフとして戻ったんだよね。
そうか、そういうケースもあり得るわけですね。
経験を積んだ分、仕事の見え方ややり方も変わりますよね。
そうそう!
最初にその店舗に所属したのは入社2、3年目だったから、どこか頼りないところがあったと思う。
その後、チーフとして戻ったときは、ちょっとレベルアップした感じで(笑)。
なるほどね!
最初の所属時に一緒に仕事をしていたメンバーが何人か残っていたんだよね。
最初の所属時にはほとんど感じることは無かった「メンバーから頼りにされている感」があって!
このときの経験は、すごく自信につながった。
たとえば、僕が今紋別店に戻るとしたら、同じ仕事に取り組むにしても「今度はこうしてみたら良いかも」などと考えますよね!
異動や転勤には、そういう意味もあるのかもしれませんね。
そうなんだよね。
私も似たようなというか、異動をきっかけに「気持ちを切り替えた」経験がある。
先ほどまで「異動や転勤はしたくない」と言っていたけど、何だかんだ、実は「嫌ではない」のかもしれない(笑)。
私が現在所属している部署は、それこそ転勤する社員の引っ越しをサポートする業務も行っている。
転勤が決まった社員と話す機会が多いのだけど、大きく2タイプに分かれるかもね。
それは興味深いな。
タイプその1は、内心「転勤したくない」と思っているのでしょうね。「どうして自分が行くんでしょう?」と切り出す社員。
私は人事担当ではないから、理由を説明することはできない。だから、私自身の経験をお話ししてあげるようにしてる。
「転勤したくない」という心理、就活生にも多いようですね。
ところで、そうした社員にはどんな話をしてるのですか?
このタイプの社員は、比較的若手から中堅社員に多いような気がする。「よし、これから!」というところで遭遇した事態なのだと思う。
そこでまず話すのは、「私も経験したけど、もっと成長につながるよ!」ということかな。
それから「必要な能力やスキルを備えた社員を、会社として『配置したい』っていうことだと思う」から、「自信を持って転勤したら良いと思うよ!」といったことだね。
私のときも、そうやって話してくれる人がほしかった(笑)。
で、もう一つのタイプというのは?
先ほどのタイプと比べると、年齢層が少し上がって、経験豊富な社員に多い印象。いかにも「転勤、待ってました!」的なタイプ(笑)。
理由は人それぞれだと思う。「他の店舗やエリアのことをもっと知りたい」だったり、単純に「転勤が好きな人」もいると感じるな。
面白かったのは、既に札幌に持ち家を構えているから「単身赴任することに決めた」という社員のケース。
「子供も成長したので、もう心配することも無い」「だから、単身赴任で自由な時間を楽しむぞ!」みたいな話をしていた社員。
おお! その手があったか(笑)。
それなら私も、転勤、しても、良い…、かな。
大丈夫ですか(笑)。
Aさんのお子さん、まだ小さいですよね!
経験が少ない若手社員だと特に、「新しい職場に馴染めるだろうか?」「人間関係が不安」と感じる方がいるかも知れないね。だから「異動や転勤が無い会社が良い」と思ってしまうのかな?
もしかしたら、就活でも同じ心理なのかもね!
そういう面、あるかもしれませんね。
僕も最初は「そっちのタイプ」でしたから!
でも紋別店で6年、社歴でいえばおよそ半分の時間(笑)を過ごして、それこそ180度考え方が変わった。
私も「元異動、転勤したくない派(笑)」だったから、そういう気持ちには共感できる。新しい土地や店舗で「うまくやっていけるだろうか?」といった不安は常にあるものだしね。
だけど振り返ってみれば、もしかしたら「肩に力を入れ過ぎていたから」だったような気がするんだよね。
もっといえば、心のどこかで「よし頑張ろう」と思っていたからこそ、かえって力みすぎて、不安のほうが勝ってしまっていたのかも。
異動や転勤は「できれば避けたい」とは思うけど、ちょっと考えてみてよ。「異動も転勤も無い会社」で働くイメージ。
それこそ、息が詰まりそうに感じない?
もし万が一「苦手なタイプの人」が居たとしたら、ずーっと付き合っていかなければならない。職場の景色も変わらず一緒(笑)。
それが、定期的に異動や転勤があるなら、一定の期間だけ耐えれば良い。
あれ? 急にポジティブ発言(笑)。
そういう考え方もあるよね!
ただ、札幌以外の街へ転勤するとしたら、ちょっとした覚悟が必要になることは間違いないですよね!
「職場が」とか「人間関係が」といった部分は、たいていは転勤先のメンバー、店長がしっかりフォローしてくれることがわかっているから、特別な覚悟なんて必要ない。出店地域のお客様も、信じられないほど温かく迎えてくださる。
必要なのは、急に「あの店のハンバーグが食べたくなった」「あのカレーが無性に」とか「新しい靴を買いたい」となったときの覚悟(笑)。
これ、僕だけですか(笑)。
いや、わかるよ!
でも逆に、各地の美味しい食材が恋しくなることも結構あるよね。
で、それは、札幌圏から離れたエリアへの転勤経験者なら「必ず通る道」(笑)。
Aさんも私も他の社員も皆、同じ経験をして今がある。
北雄ラッキーの「団結力の強さの一部」を形づくっている、みたいな(笑)
だとしたら、成長とか経験値アップといった方向性で話すより、社員の「経験談」を伝えたほうが、たぶん就活中の皆さんには伝えやすいような気が。
そうすることで、異動や転勤に関しては「好き」とか「嫌い」「避けたい」といった話ではなくなるわけだしね。
そうだよね!
すごく面白い経験だと思うよね、異動や転勤って。自分という人間が変わるチャンスにもなるし。
たとえばだけど、Cさんみたいに、転勤をきっかけに「実家を出て一人暮らしを始める」だけでも、違う自分が見えてくるはず。
つまり、最初のほうの話に戻っちゃうけど、異動や転勤に関しては「好きか嫌いか?」ではなく、環境の変化を「楽しめるか否か?」ということなのかな。
であれば、結論というには乱暴すぎるけど、異動や転勤に関しては「人それぞれに感じ方、受け止め方があって良い」っていうことでいいかな!?(笑)
いきなり来たか! 165キロのストレート。
私の場合、11店舗を経験してからアシスタントバイヤー、バイヤー、そして現在の販売促進部だから、合計14回異動していることになる。同期入社社員の中では「ダントツ1位」です(笑)。
その経験の「結論」としては、異動や転勤はしなくて済むなら、どっちかというと「経験したくない」かな。
Bさんも多いほうでは?